子育て世代の社会的孤立

2022.07.25 お年寄り堺市

泉北ニュータウン独⾃ではじまった泉北流配⾷「おかずBOX」が、家事負担軽減と見守りを兼ねた取組みとして広がっています。

はじまりはコロナによる臨時休校

新型コロナウィルス感染拡大を防ぐため、学校が臨時休校になりました。

当財団ではある小学校をモデルとしてPTAへコロナに置ける子どもや保護者への影響をアンケート調査しました。

令和2年4月21日(火)~24日(金)・5日間に、子ども児童及び兄弟(小中学生・53 名)学校保護者(89 名)に対して実施しました。

いくつかの課題が判明しました。

約70%のこどもが友達と話していなかった

特に、友達と連絡をとったり、話していますか?という質問に、69.2%の子どもが「いいえ」と回答しました。子どもの地域内での社会的孤立が拡大している可能性があります。

約33%のこどもが朝おきられなかったという潜在的なSOS

今回のアンケートで、子どもたち自身も生活リズムの乱れを自覚している回答がでています。特に、32.7%の子どもたちが「朝起きれない」と回答しました。また「朝起きれない」子ども達は、コロナウイルスに関する不安を感じていると訴える回答が高くなっていました。また、朝起きている子どもたちで、生活リズムが乱れていなくても、習い事(塾・クラブ・部活動)に行けないなど、「居場所」がなくなったことのSOS が発信されていました。

また学校が再開しても、分散登校。そして、一斉登校が始まっても、昼までしか学校なく簡易給食が始まる。簡易給食の頃は、暑い時期で、なんか給食に変わって成長期にある子どもたちに栄養が届けられるのではと課題を共有しました。

また、保護者への負担へも広がっていました。

家事負担がワンオペ育児の家庭に、世帯の様子に関係なく負担がかかっていることがわかりました。

限られた資源の中でどう子どもや保護者を見守るのか課題になりました。そこで、従来は子ども食堂など食を通じたコミュニティで、定期的に顔を合わせられていましたが、今は会うことが難しい。