日本一多様な幸せが実現できる団地をつくりたい!「団地ライフラボ」の実施報告
池田淳さん
皆さんこんにちは。特定非営利活動法人団地ライフラボ@茶山台代表の池田と申します。
湯川まゆみさん
湯川と申します。よろしくお願いします。
池田淳さん
私たちの団体は、茶山台という団地の中でコミュニティナーシングができる、おせっかいな人材を地域の中に増やしていくことで、住民さんのウェルビーイングに寄り添いながらコミュニティ参加の仕組みを整えていきます。
そういう仕組みが整えられてきたら、孤独や孤立を生み出さない、地域のお困り事をみんなのアイデアで解決する関係づくりができていき、その結果、日本一多様な幸せが実現できる団地になるのじゃないかなと思って活動しています。
茶山台団地が抱える現状は、団地及び賃貸住宅なので住民の出入りが多いです。そのため関係性が希薄です。また自治会そのものはありますが、担い手が高齢化しているので、なり手が少ない。その結果、ご近所トラブルが増加しているという現状があります。共助の関係をつくる地域組織のボランティアさんたちも高齢化していくので、運営に限界が来ているのが今の茶山台の現状です。
そんな中、泉北ニュータウンの孤立と地域をつなぐ休眠預金事業を通して生まれた成果が3つあります。
1つ目が、住民の地域のお困りごとが地域に共有できている仕組みができたこと。2つ目が、自治会と大阪府住宅供給公社との連携を図ることができ、持続可能な事業体制が構築されました。3つ目が、誰も取りこぼさない情報を届けるための仕組みが構築されています。
1つ目に関して解説します。もともと住民アンケートや、活動拠点がある中で拾ってきた具体例をそれぞれ解決していましたが、それを毎月開催の法人の運営会議や実行会議等を通してケースを共有することになって、そのケースから下の3つのいろんなの事業を進めていくことになってます。
中学校の居場所づくりとしては、「ちゃべり場」という活動名で21回、平均5名の3か所に参加していただいた居場所を開催したり、子ども食堂の「茶山の子食堂」も8回、大体40名ぐらいの方に参加していただけるような形を取れるようになっております。
2つ目、自治会と住宅供給公社との連携を図ることで獲得できた事業体制ですが、茶山台団地構想を策定しました。休眠事業の中で僕たちが習ったロジックモデルも茶山台の中で浸透させるような形で行っていましたが、特に焦点になったのが権限と財源の移譲ということで、自立した地域コミュニティを推進できる土台となっております。
そこからできてきたのが、今まさに動かしている途中ですが、移動支援ちゃやまっくるグリーンスローモビリティを購入して、週1回今試験運転を行っております。
そして、7棟集会所という使われていなかった場所をリノベーションするために、クラウドファンディングでご支援いただいた方がいらっしゃるかと思います。改めてお礼を申し上げます。
3つ目、誰も取りこぼさない情報を届けるためにということで、茶山台の中で担い手紙の茶山台の中にいる担い手の見える化と、多角的に茶山台を紹介する回覧板代わりのウェブサイトとして、ローカルメディア茶山台新聞をつくりました。
さらに、情報誌として毎月1100部、団地全戸に配布をしています。ポストの溜まり具合も、団地住民さんの生活状態を知れるので、ポスティングをすることにしています。
最後になりますけど、私たちは目の前にいる住民さんのウェルビーイングに寄り添い、必要なことはコミュニティビジネスとして事業化していき、深刻なケースは見守りプランの作成を行い、関係機関と連携する。茶山台から支えあい、助け合いの新しい資金循環を生み出していこうと思って、今後も活動させていただこうと思っています。