子どもの社会的孤立を防ぐ、光明池駅近くのにぎわい拠点「泉北BASE」ビフォーアフター

2023.08.23 ひきこもりまちづくり子ども・わかもの泉北ニュータウンの孤立と地域をつなぐ助成事業特定非営利活動法人 志塾フリースクールラシーナ見えない孤立

前回の記事では「特定非営利活動法人 志塾フリースクールラシーナ」代表の田重田勝一郎(たじゅうた・しょういちろう)さんに「不登校」という言葉をなくしたい、子どもが一歩踏み出せる場所をつくりたいという話をお聞きしました。

記事内で泉北ひみつ基地と話されていた構想はその後、「泉北BASE」と命名されました。オープン前の泉北BASEにお邪魔して、現在の状況をお聞きしました。

光明池駅が最寄りの城山台が拠点

Googleマップで解説すると場所は光明池駅が最寄りの城山台という地域になります。

団地が並び、子どもたちの多い地域です。インタビューの模様はこちら(田重田勝一郎さん「オープン準備中の泉北BASE」を語る)に動画でおさめています。

工事中の1階は手前がカフェスペース、その横に駄菓子屋スペース、奥の部屋は子どもたちがくつろげるスペースが広がっています。2階はすでにラシーナの城山台教室が完成していました。

子どもたちが本を読んでくつろげる部屋(ごろりん図書室と呼んでいるそうです)もスタンバイしています。

現在、教室で働くスタッフの求人募集もされています。

不登校の子どもたちに、いい出会いや経験をたくさんつくりたい! 志塾フリースクール ラシーナ城山台教室「将来の教室長候補」(正社員)/「教室スタッフ」(常勤or非常勤アルバイト)を大募集!【ともに未経験者|田重田 勝一郎(shoichiro tajuta)|note

2階はほかに、地域の人が活用できる図書室「まちライブラリー」とシェアスペースが設置されています。

カフェそのものを体験活動の場所として活用していきたい

ここで田重田さんに改めて、泉北BASEでやっていきたいことなどをお聞きしました。

田重田さん「誰もが自由に遊びに来れる場所を目指しています。1階のカフェでは子どもに体験活動を提供したいです。例えば調理実習などをイメージしています。また、仮想的な通貨を発行して、泉北BASEで体験活動に参加したり、単純にカフェや駄菓子スペースで何かを購入したりできるようにしたいです。」

また、フリースクールに通う高校生にアルバイトを体験してもらいたいとも言います。

田重田さん「アルバイトがなかなか難しくて、コミュニケーション面がしんどかったり、長続きしない状況があるので、まずは泉北BASEで下積みして、社会に出て行ってほしいと考えています。」

そのために履歴書をチェックしたり、模擬面接も行ったりしているそうですたりているそうです。
そんな話をお聞きしましたが、5月20日のにプレオープンにおじゃましてきました。

1階のカフェスペースには鈴木店長の指導の下、志塾フリースクールラシーナに通うの高校生がスタッフとして働いていました。

カフェスペースの向かい側には駄菓子屋スペースが誕生していました。

2階のまちライブラリーには、本が並びつつあります。

もうすでに田重田さんが目指す空間に近づいているのではないかと思いました。

カフェやまちライブラリーはどなたでも利用できますので、気になった方はぜひ泉北BASEまで足を運んでみてください。

泉北BASE
大阪府堺市南区城山台2丁2−8  泉北BASE(志塾フリースクールラシーナ 城山台教室)
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